一つの変化として作品ができたことが嬉しい。
ここ数日、自分自身の「光」の作品について模索を続けています。
その中で感じるのは、表現は「何かを捨てて何かを得る」ことの繰り返しだということです。そして「何かを捨てる」は表層的な部分であり、「何かを得る」とは作品の「質」といえるものだと思います。
私は作品制作に対して社会的な背景を常に考えています(考えてしまいます)。
最初の作品からアウシュビッツとヤセノバッツを取材したものでした。
しかし、私自身の作品はプロパガンダにはしたくありません。
ある定まった考え、イデオロギーで作品を判断してほしくない。
そうした考えを背景に作品を制作しています。
「光」の作品も私の考えや想いが強く反映されています。
しかし、それを訴えることではなく、例えばプリズムを光にかざせば一つだと思っていた色を7色だと気づかせてもらうのと同様に私の作品をみて心に新しい光を透す要素に出来たら嬉しい。
最近はそのように考えて作品をつくっています。
そして模索や停滞を抜けるようなものができ始めたことが嬉しいです。
今年も既に4分の1が過ぎてしまいましたが、いろいろとかたちにできていったらと思います。